Centro Ippico Il Quadrifoglio 〜乗ってみよ!手綱を締めよ!馬力を持て!〜

 ヨーロッパに住んでいると、「これは日本にいるときより気軽に行える」と感じられることが、いくつもあります。例えば国外旅行。陸続きであるため、飛行機に乗らずとも簡単に国外へ出ることができます。そして、車で里帰りするヨーロッパの人を時に羨ましく思ったりします(一方で、飛行機に乗ったことのない人や、絶対に乗らないと決めている人もヨーロッパには結構いるようです)。じゃあ他には何が気軽なの?と聞かれれば…。

 私の場合は乗馬です。日本では乗馬はまだまだ特別扱いのスポーツで「お金もかかりそうね」と敬遠されがち。ですがイタリアでは料金も手頃、馬も鞍も乗馬クラブが貸してくれます。 ミラノから車で約15分の隣町、ペスキエーラ・ボッロメオ市 (Peschiera Borromeo)にある 「Centro Ippico Il Quadrifoglio」は、環境、料金、そして教授法ともイチオシの乗馬クラブ。「よそに行ってたこともあるけど、ここはいいわ」という会話がよく聞こえてきます。代表のパオロ先生は、イタリア馬術競技連盟(FISE)公認の腕利きインストラクターです。

 初心者には、クラブで最も穏やかで気立てのよい馬をあてがってくれ、インストラクターが手綱を放さず懇切丁寧に指導してくれます。乗馬年齢は6歳以上、そして上限はありません。40代でも50代でも始められるスポーツだと思います。騎手である我々の運動量は想像をはるかに超え、15分乗るだけで血が全身を駆け巡り、身体中から汗が吹き出す。運動不足解消をお望みなら、太鼓判を押します!

 さて、ここで「馬クイズ」です。「馬」という言葉を使った慣用句を挙げてみてください。

◎「馬が合う」=すっかり気が合うこと。 確かに乗馬においては馬と気が合うかどうかは大切です。どれも同じような「ウマヅラ」の馬たちですが、それぞれに違った性格で、こちらが同じように乗っていても反応が違います。騎手の乗り方が悪いと馬が気まぐれな性格になっていってしまうことも。だから良い馬を育てるためにも騎手の責任は重大なのです。

◎「手綱を締める」=その意味は、勝手な言動をしたり気を緩めたりしないように他人を抑制する、です。 乗馬中は、馬が好きに振る舞わないように手綱を締めて馬をコントロールします。しかし何年たっても下手な私の場合は、自分の手綱を締めて気持ちを集中させる必要もあるのです。ゆえに乗馬は、集中力と判断力を養うに有効なスポーツである。

◎「馬には乗ってみよ人には添うてみよ」=物事はまず経験してから良し悪しを判断せよ。 そう、馬には乗ってみないとわからない。

◎「馬力(ばりき)がある」=精神的強さを備えている。 今更ながらといった感じですが、馬の力が相当の「馬鹿力」であることが、乗馬を始めてからよくわかりました。馬力のある人間になりたいものです。

 文 • JKF

Centro Ippico “Il Quadrifoglio”

Via F. Sforza, 9 Peschiera Borromeo

02-5470133/338-9307880

www.centroippicoilquadrifoglio.it
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mail: ci.ilquadrifoglio@tiscali.itz

 

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