ザ・お土産

特集 Ciao! Journal アンケート
(チャオジャーナル2017年7・8月号より)

「Ciao! アンケート」は読者の皆様に参加していただくコーナーです。第一回目のテーマは「お土産」。里帰りの度に「今回は何を買っていこうか」と頭を悩ませる方も多いのでは? 「みんなはどうしてるの?」 聞いてみたいですよね。

 

【1】日本へ持って行くことが多いのは?そして喜ばれるのは?逆に日本で貰って嬉しいイタリア土産は?

【2】良かれと思って持って行ったのに大失敗だったのは? 逆に貰ったはいいけど大変困ったイタリア土産は?
 さあ皆さん、珍回答もあります。くすくす笑いながら読んでください。(※は編集室のコメ ントです。)

【I dieci regali da portare in Giappone】vino, parmigiano reggiano, olio di oliva, caffè, glassa o crema di aceto balsamico, funghi porcini secchi, bottarga, carciofi e melanzane sott’olio, risotto Knorr, pesto alla genovese

【I cinque regali dall’Italia meno graditi in Giappone】colomba, liquirizia, legumi secchi, maschera veneziana, cioccolati in estate

◎在伊16年の三児の母さん
【1】もちろんオリーブオイルワインチーズ パネットーネキャッキエレ(chiacchiere=カーニバルのお菓子)などの季節のお菓子。イタリア人が大好きなあの「ヌテッラ」も持っていきますよ~。クリーム状のバルサミコソース栗ジャムは喜ばれます。【2】チューブ式のトマトペースト蜂蜜の瓶詰めが破裂してスーツケースがベトベトに…。
※ほぼ全ての方からワイン、チーズ(特にパルミジャーノ)、オリーブオイルの答えが返ってきました。貰う方でも嬉しいイタリア土産のトップ3です。

◎東京のファビオ・ガメリさん
【1】イタリア人にとって、イタリアから持って来てもらって嬉しいのはチーズ

◎東京のももちゃん
【1】タラッリ(南イタリアの伝統的固焼きパン)、カルチョーフィ(アーティチョーク)のオイル漬け、パスタにかければいいだけのイタリア味のソースが欲しい!

◎東京の聖華さん
【2】乾燥ポルチーニを頂き、クックパッドを見ながらパスタを作ろうとしたら、戻し時間が長すぎて味もそっけもないポルチーニになり、家族じゅうでがっかり。しかし翌日、その戻し出汁でリゾットを作ったらものすごく濃厚で大絶賛!ポルチーニのパスタ、是非リベンジしたいです。
※出汁を捨てずにいたとは素晴らしい!

◎元イタリアのあらたゆうかさん
【1】最高に嬉しいのはオリーブオイル。それからイカスミカラスミ(bottarga)、トマトソースアンチョビに…。もう、きりがないです。あっ、コンソメキューブも。【2】一方、困ったのが乾燥豆。料理の仕方がわからないので友達にあげたら、その人もわかんないってよそにあげちゃった。それと、真っ黒のぐるぐる巻きのグミは罰ゲームに使えそうなぐらいマズイ。でもイタリア人は好んで食べるんだって。
※真っ黒のぐるぐる巻きのグミとはリクイリツィア(liquirizia)のことですね(笑)。尚、東京の元ローマ人さんによりますと「イタリアのコンソメは日本のとは味が違う」そうです。

◎東京のS子さん
【1】嬉しいのはパルミジャーノスカモルツァ(チーズ)、カラスミ(カラスミがイタリアにあると知ったときは感動)、固形のzuppa di pesce(魚介スープ)。カジュアルなブレスレット旅行用ポーチなども嬉しいです。

◎ミラノのMHさん
【1】パプリカやナスのオイル漬け、クノールのインスタントリゾット。特にポンティ社のクリーム状のバルサミコソース「Glassa」は毎回頼まれます。魚、肉、焼いた野菜など何にかけても美味しい上に、あっという間にイタリア風の一品に変身するので重宝するんですって。
※クノールのインスタントリゾットはお土産として人気のようです。レシピを翻訳して添えるという方も(レッコのみさちゃん)。

◎ミラノのエミさん
【1】「Eataly」などのオシャレなビンテージ風缶詰めスーパー名入りエコ袋(レジ付近に置いてある)は意外に喜ばれます。コーヒー屋さんで挽いてもらったコーヒーは大変喜ばれます。エスプレッソ用ですがフィルターで飲んでも香りは素晴らしい。「ここだけ感」のある地元コーヒー店の茶袋がまた良いと。スーツケースの中がコーヒーの匂いで充満しますが…。

◎ローマの朋子さん
【1】日本だと値段が3倍にもなる特上のパルミジャーノが喜ばれます。料理に使うとなると億劫な人もそのままスライスしてパクパク。ワインやビールの最高のおつまみに。それと、日本でも生活の中でオリーブ油がポピュラーになってきているので、私は友人の農家の本当に正真正銘のバージンオイルを用意します。クリスマス時期の帰国にはパネットーネを。あの大きさのものは日本ではまだ無いのでサプライズです。
※朋子さんのお土産をもらえる人は幸せですね!

◎バレーゼのシュクちゃん
【1】岩塩乾燥トマトパンナコッタの素赤ちゃん用粉末カモミール茶(日本には無い様子)。蚊除けの網は喜ばれました。網戸のない窓に両面テープとマジックテープで簡単に取り付けられる。実家に食材を沢山持参して料理に専念。確実に喜んでもらえます。【2】イタリアのベビー服はデザインが良くても着せづらい。日本のは機能性が考え尽くされている。姪がイタリアに来た時に洗濯用洗剤の香りが気に入ったので持って帰ったら、袋が破れてスーツケースの中が大変なことに。

◎昔ローマのY氏
【2】日本の皆を喜ばせようとローマの最高に美味しいアイスクリームを持って帰ることに。24時間対応でしっかりパックしてもらったものの、スーツケースに入れて預けたのはマズかった。鞄が行方不明になったのだ。

◎日本の玲子さん
【1】密封された瓶にホールのナツメグと小さなおろしがねが入っていた時は嬉しかった。他にも乾燥ポルチーニサフラントリュフオイル、クノールのインスタントリゾットカルチョーフィのオイル漬けなど嬉しい。

◎埼玉の橋本さん
【2】日本への帰国時に頂いて困ったのはドライタイプのデカいケーキ。キャリーバッグの容量を全部取られちゃったんで…。
※橋本さんに尋ねたところ、それはコロンバのことでした。季節ごとに出現するイタリアの巨大なお菓子。貰って嬉しい人もいれば戸惑う人もいるようで…。意見が分かれたお土産でした。

◎イタリアのAndreaさん
【1】僕の元奥さんのお母さんに香辛料のサフラン(zafferano)を持って行ったらとても喜んでもらえました。【2】僕は、日本で初めて働いた会社の社長に良い印象を持ってもらえるようにと、イタリアから美味しいパルミジャーノを持って行きました。社長は事務所の冷蔵庫にチーズを入れたままにしました。数ヶ月後、冷蔵庫の扉を開くとチーズに黒っぽいカビが生えていました。もったいないと思い、失敗したと思いました。


◎バレーゼのフルビオさん
【1】日本旅行の前にイタリアの伝統的な食べ物をたくさん買います。横浜に住んでいる友人に会いに行き、チョコレートパルミジャーノを渡したら、とても喜ばれました。友人の子供たちはチョコレートが大好きで、友人はシェフだからパルミジャーノを貰って幸せそうでした。

◎ミラノのマルティレさん
【1】喜ばれたのはカラブリアから持って行った山のチーズ「Caciocavallo」(カチョカヴァッロ)。そのまま食べても焼いても美味しいと喜んでもらえました。

◎ミラノのしんごくん
【1】乾燥ポルチーニ缶詰アンチョビ(瓶詰めは万が一のことがあると怖いので避けてます)。【2】サッカー好きの友人にサッカー雑誌を持って行ったら、それはサッカー選手が表紙になっていただけの『Famiglia Cristiana』(カトリックの週刊誌)だった。

◎ローマのKさん
【1】ローマの老舗のコーヒーを日本の友人にあげたら、彼はその日からコーヒーにはまり、いつの間にかモカエキスプレスまで買い込んでいた。
※イタリアの「これぞ!」というコーヒーはコーヒー好きには垂涎(すいぜん)の的です。


◎元ミラノ現在日本の森さん
【1】「Baci」チョコを頂くことが多い。エスプレッソ用コーヒーの粉は日本で入手しにくいので嬉しい。だがなんといってもワインが嬉しい! そしてスーパーで売っているような何気ないものが嬉しかったりもする。

◎トリノの小澄さん
【1】特に喜ばれるのはペスト・ジェノヴェーゼ。パスタに混ぜるだけなのでイタリア料理に馴染みのない人にも調理しやすい。【2】日本の夏、「Gianduiotti」で大失敗。
※日本の前川さんがお土産に貰った「Kinder」の卵チョコは、ドロドロに溶けてから固まった状態だったとか。中におもちゃが入っているので子供への良いお土産なのですが、夏はダメですね。チョコレートの失敗談は多かったです。

◎ミラノのKMさん
【1】リングエ・ディ・ガット(ラングドシャ)、イタリアの写真の卓上カレンダーなど。かつて喜ばれたのが「ANTEPRIMA」のバッグ。セールで買ってお土産にしたら、日本では非常に高いそうで、何年も経った今でも会うたびに嬉しい言葉をもらいます。【2】食材をお土産にしたら、1年後に帰国した時に封も開けないまま置き物と化していた。イタリアの食材は料理好きにはとても喜んでもらえますが、そうでない場合もあるので気をつけなければと思いました。

◎ミラノのSOさん
【1】チンクエチェントやヴェスパの形のキーホルダーは評判良し。

◎ボローニャのFさん
【1】ものすごくセンスのいい文房具カレンダーは喜ばれます。

◎イタリアのまきさん
【1】イタリア製の革の手袋は喜ばれました。

◎ミラノのスズキさん
【1】食卓用の安価なナイフ。柄がカラフルなプラスチックで6個入りパック。パンなども良く切れるのでリクエストを頂くほど。

◎大阪のおばちゃん
【1】イタリア製のメガネフレームは嬉しかったわぁ。素敵なフレームに日本のメガネ屋さんでレンズを入れた。ありがとう、最高やわ!

◎新潟出身現在イタリアのあきよさん
【2】高級靴下ブランド「MARCOLIANI」の靴下。高かった割に反応がイマイチ。日本人の色使いの感覚とは違うんでしょうね。
※趣味のものを貰って困ってしまった(日本の整さん)といった回答は多かったです。

◎日本の匿名希望さん
【1】頂いて嬉しかったのはミラノの老舗菓子店「Giovanni Galli」のマロングラッセ乾燥ポルチーニ。【2】ヴェネツィアの仮面は置き場所に困りました…。

◎ミラノのミヌウさん
【1】マロングラッセ石鹸ジャム。フィレンツェの「Officina Profumo-farmaceutica di Santa Maria Novella」(サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局)の石鹸は「これぞイタリアの香り!」と喜ばれます。
※ここは世界最古の薬局なのだそうです。

◎ミラノの銀杏さん
【1】日本には相当色々なものが輸入されているので、あまり流通していなさそうなもの有名メーカーの品でないものBIOのものを選ぶようにしています。可愛らしいパッケージのものが見付かれば素敵なお土産になり喜んでもらえます。それから歯磨き粉も。
※貰ったことのある変なお土産として「歯磨き粉」(東京の元ローマ人さん)という回答がありましたよ(笑)。


◎ミラノのニナさん
【1】パスタにふりかける乾燥ハーブミックス(プレッツェーモロ、ニンニク、ペペロンチーノのミックス)を頼まれます。小さい子供がいる家庭では「ニンニクや唐辛子を入れずにパスタを作るので味気ない。だがこれを自分のパスタにだけかけると見違えるほど美味しくなる」のだとか。「MARVIS」の歯磨き粉は最近は日本でも簡単に手に入るようになったらしいので、もう持って行かないかも。【2】直火式のモカエキスプレスは意外と日本のコンロとサイズが合わなくて使えなかったり、あんまり使ってもらえなかったり…(日本ではドリップ式のコーヒーメーカーが主流だから)。

◎京都の川崎さん
【1】職業柄、料理月刊誌『La Cucina Italiana』をしょっちゅう頂きます。実はこれを頂くと「またか」と思います。すみません…。「BIALETTI」のモカエキスプレスは嬉しかった。特に、イタリアンカラーで日本ではなかなかお目にかかれないものだったので。マニアックな料理本や現地でしか売っていないサッカーチームグッズも嬉しい。ミニサイズの乾燥トウガラシ(peperoncino)は日本ではあまり売っていないので有難い。【2】男性器の形をしたパスタに絶句。こっそり捨てました。すみません…。
※変わったパスタが嬉しいという回答も多かったのですが、さすがにこれはご法度? と思いきや、次のような回答も。

◎ミラノの成くん
【1】「男性器の形をしたパスタは男子にとっては基本だよね」と思って友達に持って行った。めっちゃ喜ばれた。

◎ミラノの匿名希望さん
【1】シチリア産のアンチョビのオイル漬けは喜ばれました。【2】パスタ用のクルミのソース(sugo di noci)を友人に渡すと、その場で直ぐにスパゲッティを茹でて振る舞ってくれたのですが、麺を塩茹でしていなかった様子。「イタリア人ってこういうの食べるの?」と言われ、困ってしまった…。

◎東京の元ローマ人さん
【2】頂いて困ったものはありませんが、逆にもったいなくて大事にしまっておいて期限切れになったものが結構あります…。ああもったいない。

◎ローマのキャプテンさん
【1】冬にはポケットコーヒーを持って行きます。アルコール好きの義兄はグラッパを喜んでくれます。

◎東京の匿名希望さん
【1】イタリア土産はなんでも嬉しい。自分が知らない珍しいものを貰うと嬉しい。【2】べネチアのベリーニ(Bellini=ワインベースのカクテル)をわざわざ持ってきてくれた友人が、日本でも買えると知ってショックを受けていた。イタリアからはるばるやって来たものだからいいのであって、僕は大変嬉しかったです。
※リモンチェッロ(こちらはナポリ地方出身のリキュール)をよく頂くという方もいらっしゃいました。

◎元ミラノ現在日本の聖香さん
【1】お土産は何を頂いても嬉しい。贈り主が相手のことを思って選ぶので「これを選んだ理由は?」と想像力を働かせるところに楽しみがあります

※聖香さん、上手にまとめて下さってありがとうございます。それにしてもイタリア土産は食べ物のオンパレード。生ハムやサラミを持って帰れないのが残念という声が沢山ありましたが…。皆様、参考になりましたでしょうか。今年の夏はお土産を考えるのがちょっぴり楽しいかも? 


〜ローマ三越の社員が語るおみやげ事情〜

 

 海外旅行の渡航先として不動の人気を誇るイタリア。ローマ三越も、毎日たくさんのお客様にご来店頂いております。おみやげ事情は世情を反映して年々変化し、以前は男性にはネクタイ、女性には口紅・スカーフというのが定番でしたが、現在は皆さん様々に選んでおられます。

鉄壁の食料品
 当店で人気を博しているのはやはり食品をはじめとする消耗品。それも日本では手に入らないものです。箱入チョコレートはご上司に、手軽な袋入りはお仲間に、名の通ったワインや「地中海式ダイエット」で注目を集めるオリーブオイルなど…。ご旅行中の時間節約のために、コンクールで入賞した食料品も取り扱っています。メダルのシールが貼られているので贈る方は安心ですし、受け取る方に価値が伝わり易いのが入賞食材の長所です。また、イタリアは食の安全への意識が高く、「BIOLOGICO(ビオロジコ)」と明記された有機食材は品質も保証されて安心です。クリスマスや復活祭などの季節限定のお菓子も当店で扱っています。

「記念」か「実用」か
 革小物はイタリアを代表するおみやげですが、小銭入れなど実用的で相手の負担にならないもの、奇をてらわないベーシックな色が人気です。中には「折角だからちょっと冒険を」と華やかな柄物をお求めになる方も。贈る側と贈られる側の親密度にもよりますよね。

 「相手の負担にならず記念になる」とご好評頂いているのが、コロッセオやスペイン階段をデザインした三越ローマ限定フェイラーのタオルや、「真実の口」の形のチョコレート、ローマの観光名所のクリアファイルや付箋などの文具・雑貨。いずれも他店では買えないものばかりです。

里帰り社員の知恵も有効に
 ローマ三越の社員自らが試した結果オススメできるのは、オリーブオイルが原料のハンドクリームやリップクリームなどの化粧品です。日本未発売ですので、お客様に納得してご購入頂けるようサンプルをご用意しています。店内のスタッフに気軽にお声掛け下さい。お買い物のお手伝いをさせて頂きます。

ローマ三越
ローマの地下鉄A線レプブリカ駅すぐ
tel. 39-06-482-7828

http://www.mitsukoshi.it

 

Ciao! Journal 編集室 片岡まとめ

※皆様にはご協力を頂きまして、誠にありがとうございました。

 

Illustration by Isato

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