イレアナの日本滞在日記〜バレンタインデー
2月 18, 2018
Ciao! Journal no.12
3月 13, 2018

スキーシーズン真っ只中!

(Ciao!Journal no.11 2018年2月号より)
行った!見た!やったぞ!

 Sci(スキー)、Ciaspole(カンジキを履いて山歩き)、Slittino(そり)、Sci di fondo(クロスカントリースキー)、Pattinaggio(スケート)など、ヨーロッパでは気軽にいろんなウインタースポーツが楽しめます。また、ワールドカップなど様々なレースが頻繁に行われるため、プロの技を間近でみられるのも、ヨーロッパの雪山ならではの醍醐味です。

Cabinovia(スキーを外して乗り込むキャビネットタイプ)、Seggiovia(横長に並んだ席に足を投げ出して座るタイプ)、Sciovia(動くT字型バーを股に挟んで登るタイプ)などリフトにも色々あります。世界的に有名なLEITNERというリフトメーカーが地元にあるため、このスキー場にはイタリアでも珍しい最新式八人乗りSeggioviaも。写真は六人乗り。空まで届きそう。

 とは言っても、「スキーは拷問」という意見も。重くて硬いスキーブーツにスキー板、手袋にストック、ゴーグルにヘルメット。

 着替えをする段階から汗かきかき、スキーを担いでリフトにたどり着く頃にはもうヘトヘト。止められないスピードの恐怖、転んだ時の痛さや情けなさ。

 寒さが苦手で面倒臭がり、日焼けが気になるお年頃の私も「そちら派」です。ですが家族の一員として修行を重ね、子供の成長と共に、ここ最近ようやくスキーを楽しめるようになりました。

 スキーの楽しみ方は、新製品の性能を試す、ファッション、山小屋の郷土料理…など百人百様です。

この木像、クマに間違えられそうですが、リス科のアルプスマーモットです。実際の体長はしっぽを含めて約70cm。中央・南部ヨーロッパの高山地帯の地中に巣穴を掘り生活しています。この辺りでもよく見られる人気者で日光浴が大好き。ですが一年のうち9ヶ月も冬眠するそうで、今はぐっすりお休み中のはず。起こしてしまってごめんなさい。

 道具の進化に伴い、滑るスタイルも時代と共に変化するらしく、滑りを見ると歳がわかるとも。私の滑りはというと、かれこれスキー歴15年とは思えない八の字滑りの猫背姿。なのでストックが「杖」に見えるそうです。

標高1830mにあるレストラン。外でお食事、日光浴を楽しむ人々で賑わいます。スキーをせずにここで一日のんびりする人も多く、本を読んだり編み物をしたりと過ごし方もそれぞれです。

 私のファッションはといえば、頻繁に買い換えが必要な子供のウェアーのお下がりを着ているせいで、夫曰く「息子の中学校の体操服を着たおばちゃん」みたいなんだそうです。歳に合わないポップな柄も妙に浮いているらしい。

照りつける太陽、一面に広がるなだらかな曲線。雪の砂漠のようです。スキーヤーも足を止めて美しい景色に見とれています。それとも雪砂漠で迷った?

 ゲレンデに作られたスノーパークもお気に入りの場所です。ここはスキーやスノーボードで主にジャンプを楽しむスペースで、その日の天気や雪質に合わせて整備され、人工的に作られた様々な高さのジャンプ台が用意されています。エキサイティングな滑り、スタイリッシュなジャンプに挑戦したい人などに人気で、かっこいいジャンプがたくさん楽しめるので、よく行きます。もちろん見るだけ。でもスリル満点です。

  今年は豊富な雪に恵まれたので、“拷問道具”を脱ぎ捨てて、一人軽装で雪道のお散歩に出かけてみました。

川べりを歩いていると、一本木立に出会いました。よく見ると少し離れたところにもう一本。女の子と男の子が恥ずかしそうに見つめ合っているようでした。自然の中で勝手に見つけたラブストーリーです。

 くねくね曲がった森の道は絵本の世界を歩いているようにメルヘンチックです。

雪風に負けず細い体で支え合い、しっかり上を向いた姿が印象的でした。5月頃に小さな真っ白な花を咲かせるBulbocastano(ブルボカスターノ)という植物だそうで、私も草原で見かけたことがあります。地中にある大きな大きな球根のおかげで、これだけの強さがあるのでしょうか。冬の姿を初めて見ました。

 思いがけない出会いがあり、雪の中で見る植物や動物は厳しい自然に気づかせてくれ、自分に重なるものがあるようにも思えてきます。

 新しい雪山の楽しみ方を知りました。

遠くから走り寄ってきてくれました。背中には雪が積もっていましたが、ふわふわのタテガミのマフラーが温かそう。帰り際、「またね!」ってウインクしてくれました。

 

森の道が粉砂糖を振りかけた景色なら、ここは生クリームをたっぷり塗り込んだケーキ。お菓子のような小さなおうちも見えます。ワンちゃんも楽しそう。この道を30分ほど行くと可愛らしい山小屋に到着します。そこで美味しい手作りStrudel(シュトゥルーデル)とココアを頂きました。

 

朝雪霧

【AREA SCIISTICO RACINES-GIOVO】
所在地:Valle Isarco, Bolzano, Trentino- Alto Adige
HP:http://www.ratschings-jaufen.it/it/

文・写真:Rika Kawamura

 

さくさく

 

 

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