イタリアの街角

まるで東京の神保町の古い書店にでも迷い込んだかのようだ。だがここはミラノの街の一角

「七夕書店」は、日本の図書を扱っている店だ。本だけではなく、店内には雑貨も所狭しとぎっしり並んでいる。というより、物で溢れかえっているといった方が正しい。それも驚くほど和風一色(写真をご覧あれ)。なのに常に流れているのはラジオのクラシック音楽。静かで“雑然とした”この空間は、とても心地よい。
何があるのか、何が潜んでいるのか、掘り出すのが楽しい。カズオ・イシグロの単行本、ちびまる子ちゃんの古い懐かしい漫画、さらに遡って宇宙戦艦ヤマトの古代進と沖田艦長も、ガラクタ(失礼!)の隙間からちらりと姿を見せる。そして見上げれば、ああなんと、銀河鉄道999の限定版の版画が!

これだけのものを一体どうやって!? 恐るべし、店主のポッロさん。実は彼は日伊語の翻訳家。店の奥は「Studio Nippon」という翻訳事務所になっている。覗いてみると日本の辞書やら資料やらが本棚を埋め尽くしていた。それにしても、店内のあちこちに飾られているダルマ。一体いくつある?
七夕書店(Tanabata shoten)
Via Adige, 7 Milano

?? leggi in italiano → http://www.ciaojournal.com/2018/01/29/tanabata-milano/?lang=it