MAKOTO の作品の前に立っているとき、時間は止まっている。

ついさっきまで確かに激しく動いていたものが、いま突如として静止した。びしょ濡れで脱ぎ捨てられた服も、水が滴り落ちるままに凍りつく。おしゃべりだった仮面たちは、一瞬で眠りに落ちる。

今そこにいるのは、ほら、「ぬけがら」とあなただけだ。だから固まった時の中で、あなたはその「ぬけがら」に、新たな息吹を自由に吹き込むことさえできるかもしれない。
MAKOTOのテーマは常に「時を固める」である。だが実は誰かが時のスイッチを入れるのを待っているのだ。その作品の前に立ったとき、そう思った。今にも動き出しそうな「ぬけがら」から、目に見えない激しいエネルギーが伝わって来たからである。あなたもその作品の前に立ってみてほしい。
どのように感じるだろうか?
